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  子育てQ&A
   
 Q21. 指しゃぶりが直らないのですが…?
 
指しゃぶりは、子どもの発達段階であらわれる現象です。

発達に伴って、興味や関心の対象が広がり、また、運動量が増えるに従って、多くの場合なくなってしまいます。

指しゃぶりを悪いこととして、無理にやめさせようとしたり叱ったりすると、劣等感や罪悪感をもたせたり、反抗心を抱かせるだけになります。

指しゃぶりの原因としては、授乳不足に対する代償行為など、いろいろ考えられていますが、はっきりしたことはわかっていません。

空腹なとき、退屈なとき、さみしいとき、親や周囲の注意を引きたいときなどに現れやすいようです。

やめさせようとせず、空腹感を解消したり、一緒に遊んで気分転換を図ることも効果的です。

  
 Q22. 爪かみが直らないのですが…?
 
爪かみには、わずかにかむものから、ほとんどかじりとってしまうものまで、程度は様々です。また、年齢としては、3〜4歳頃からみられ、小学生の頃が最も多いようです。

特に、精神的に緊張し、イライラしているときにあらわれやすいようです。
例えば、きつく叱られたり、あれこれと指示されたり、難しい課題を与えられたりしたときなどが考えられ、どちらかと言えば、神経質な子どもに多く見られるようです。

爪かみを、叱ってやめさせようとしたりせず、どうして子どもが爪かみをせずにはいられないのか、その原因を取り除くことが大事です。

一緒に遊んだり、親子の温かいふれ合いを心がけ、爪かみをしないですむような工夫をしたいものですね。

    
 Q23. おねしょが、直らないのですが…?
 



おねしょは、
子どもが成長するにつれて、ほとんどの場合直ります。

それも、お母さんや周囲の人たちが一生懸命直そうと努力している間は直らず、あきらめたり、なんとなくおねしょのことを忘れてしまうと、ウソのように直ってしまうといったことが多いのです。

おねしょについては、次のことを心がけましょう。
 @体を使って、思いきり遊ばせる。
 Aふだんの生活で、子どもが良いことをしたときは、すぐにその場でほめる。
 B怒ったり叱ったりして直そうとしない。
 C寝る前にトイレに行く習慣や、早めに寝るなどの規則正しい生活習慣を身につけさせる。
 D夜中にトイレに起こさない。


おねしょはわざとしているわけではなく、叱っても意味がありません。特に今までおねしょをしなかったのに急に始まった場合などは、ストレスが関係しているのかもしれません。そんなときは、子どもの気持ちに寄りそってストレスを軽減していく必要があるかもしれませんね。


また、夜遅くまで起きていると、「抗利尿ホルモン」の分泌を妨げてしまうといったこともあります。


毎晩のように夜中に子どもを起こしておしっこをさせることも、子どもの眠りを乱して「抗利尿ホルモン」の分泌を悪くし、おねしょの習慣づけをしていることにもなりかねません。
眠りのリズムを乱すことになるので、生理的な発達の面からもおすすめできません。


ただし、ごくまれに、ぼうこう炎などの病気によることもあります。子どもの様子をよく見て、頻尿や痛みを伴うようであれば病院を受信してください。
小学生になっても週の半分以上おねしょをする場合も、一度病院を受診してみましょう。

  
 Q24. 性器いじりが、直らないのですが…?
 
子どもは、幼児の頃から様々なものに興味を持ちます。

また、関心のあるものには実際に触れてみることが多く、素朴な興味関心や疑問から性器をいじることは、ほとんどの子どもに見られることです。

精神的にも身体的にも害はないので、特に心配することはありませんが、習慣化し、くせになっている場合は、原因や対処法を考えた方が良いかもしれませんね。

性器いじりが習慣化する原因は大きく分けると次のようなことがあげられます。
 @皮膚や粘膜の炎症等によってかゆくなり、手で触れているうちに快感となり、習慣化する。
 A愛情不足が根底にあり、たまたま性器に触れているところを見られ騒がれたとき、注目されたと思い満足したということが重なり、自分に関心を向けられるために習慣化する。
 B孤独を感じ、快感によって一時的に気分を和らげようとして、習慣化する。


親は、子どもが性器をいじっているところを見るとびっくりして叱りがちですが、騒いだり叱ったりしても逆効果であり、かえって子どもを精神的に不安定にさせてしまいます。

まず、性器が炎症を起こしていないか確かめ、必要に応じて受診してください。
何ともなければ、子どもの関心が他に向かうように、一緒に遊ぶなど親子のふれあいに心がけ、性器に必要以上に関心を持たずに済むように工夫しましょう。
  
 Q25. 自己主張が強く、友達とすぐけんかになっていしまいます。すぐ止めに入れば良いのでしょうか?
 
2〜3歳頃になると、「自分でやる・これはワタシのだ、ボクのだ」というように、自己主張がとても強くなります。これは、わがままではない大切な成長の現れです。

このくらいの年代の子どもたちが、公園などで一緒に遊んでいると、お互いの自己主張がぶつかり合って、ついけんかになってしまいます。

もちろん、ケガをしそうになるほどのけんかであれば、止めに入る必要がありますが、そうでなければ見守ることも大切です。

このようなけんか(自己主張のぶつかり合い)は、相手がどう考えているのかということを学んでいく、良い機会となっていきます。

子どもが相手の気持ちを知るためには、自分の気持ちを理解することが先決です。そのためには、誰かから自分の気持ちを分かってもらえた「体験」の積み重ねが重要になります。

まずは子どもの気持ちを聴き、「○○したかったんだね」「××されたのがいやだったんだね」「だから怒ったんだね」と子どもの気持ちを受け入れ、わかってもらえる安心感を持たせましょう。
子どもが落ち着いてから、「そういう時は〜〜(貸してあげる・一緒に遊ぶ・ごめんねと言うなど)するといいよ」「練習してみようか」などと言いながら練習してみるのもいいですね。

自分の思っていることがうまく相手に伝えられず、そのことがぶつかり合いの原因になっているのであれば、まわりの大人がその気持ちをぶつかり合っている子どもやまわりの子どもに伝えるといった関わり方も良いと思います。

 Q26.同年齢の子どもと遊んでいますが、何をされても抵抗せず「いや」が言えないようです。やられっぱなしで帰ってきます。
 
いつもやられてばかりでは心配になると思いますが、子どもにはそれぞれ個性があるので、あまり神経質にならなずにゆっくり見守ることも必要です。

「どうしてやり返してこないの?」などとなじったりせず、子どもの気持ちを聴き、「○○されて悲しかったんだね」などと気持ちに寄り添いましょう。

時には「いやって言っていいんだよ」というメッセージを伝え、自信を持って気持ちを言えるようになるまで待ちましょう。

なかなか「いや」が言えず子どもも困っているようであれば、誰になら「いや」が言えるかなどできることを話し合ったり、「いや」を伝える練習をしてみるのもいいかもしれません。

   
 Q27. いらずらしたり、下の子をいじめたりします。こんな時は、どうやって叱ったらよいでしょうか?
 



大切な物を持ち出したり、して欲しくないことをやてしまったり・・・。
こんな時に、ついイライラして叱ってしまうことは、どの家庭でも多かれ少なかれあるでしょう。

でも、子どもはまわりを困らせようとわざとやっている訳ではないのです。

たいていの場合、「これ何だろう」「自分でもやってみたいな」という好奇心からついいろいろな行動に出てしまうためと考えられます。
はたで見るといたずらに思えても、子どもにとっては新しいことを知ったり、経験をする「勉強」であり、少しずつ成長している心のあらわれなのです。
叱ったり罰したりして行儀のよい良い子にすることは、自然な成長を抑えることにもなりかねません。

大切な物は子どもの目の届かないところにしまったり、多少のことは大目に見るなどして、自由にふるまえる場所や機会をたくさん作りましょう。

また、「もっと自分を見て!」と自分に注目して欲しくていたずらするといったこともあります。
そんな様子が感じられた場合は、子どもとの関わり方を考え直してみてはどうでしょう。
いけないことを叱るより「かまってほしかったんだね」「さびしかったんだね」と共感的な関わりを心がけることで、いたずらは減ってくると思います。

子どもは、いくつになっても家族に甘えたり認められたりしたいもので、抱っこやおんぶが大好きです。

例えば、弟や妹が生まれ、「お兄ちゃんになったのだから」と我慢させられたり、「お姉ちゃんなんだから一人でしなさい」などと厳しくしつけられたりすると、とても寂しくなり不安がつのってきます。その結果、やきもちを焼いたり、「もっと自分を見て!」と下の子をいじめてしまうことになります。

そんな時叱ったりすると、寂しさや悲しさが強まり、乱暴がひとくなるだけです。
叱るよりも、子どもの気持ちを理解し寄り添うことが大切です。時間はかかりますが、しんぼう強く「あなたを愛している」ということを伝えましょう。

伝え方の一つとして、1日1回、少しの時間でも、上の子どもとお母さんあるいはお父さん二人だけのスペシャルタイムを作ってみてはどうでしょう。ポイントとしては親が余裕を持つことですが、抱っこしたり、一緒に絵本を読んだり遊ぶなど、子どものしたいこと、ゆったりとした気持ちになれることをすることで「愛している」メッセージが伝わっていくと思います。

もちろん、危険なことや人を傷つけることなどどうしても見逃せないことに関しては、きちんと説明して理解させることが必要です。
   
 Q28. 幼稚園に通う子どもが、思い通りにならないとかんしゃくを起こしてしまいます。
 
赤ちゃんから幼児に成長するにつれ、歩いたり走ったりなど自分のしたいように体を動かせるようになります。その反面、言葉はまだ自由には使えません。自分の伝えたいことが上手く表現できないため、「ワ―ッ」とかんしゃくを起こしてしまうのでしょう。

かんしゃくの頻度や表現方法は、その子によって個人差が大きいですが、自我が芽生えていると捉えて、受け止めてください。頭ごなしに叱ったりせず、子どもを抱きしめて気持ちを静めたり、子どもによっては逆に少しその場を離れたりしてみましょう。


かんしゃくがおさまったら「○○だから、すごくいやで怒ったのかな?」などと気持ちを言葉で表してみたり、「とっても怒っていたけど、何かあったらお話して」と聞いてみましょう。お話ができたら、「話してくれてありがとう」「教えてくれたから、気持ちがわかったよ」と伝えると良いと思います。自分の気持ちを汲みとってもらえるとわかっただけでも、子どもは安心し、徐々に表現方法を身につけて、少しずつかんしゃくは解消していくと思います。

また、公共の場や道路などでかんしゃくを起こしてしまった場合は、毅然とした態度で「みんなに迷惑がかかるからやめようね」などと話し、外と家では違うということも幼いうちからきちんと教えることも必要です。

長い間かんしゃくが続くなどで親がイライラしたり精神的に不安定になると、子どもがその様子を見て不安を感じ、さらにかんしゃくを起こすという悪循環になってしまうこともあります。あまり思いつめず、ゆったりとかまえましょう。

 Q29. 保育園に行く前の動作が遅く、自分で準備ができません。うまくできず泣きながら通う毎日です。どう接したら良いでしょうか?
 






朝起きて保育園に行くまでの限られた時間内に、ご飯を食べて、トイレを済ませ、顔を洗って、着替えてとやることがたくさんあります。親としては、つい急かしたり、「急いで食べて顔を洗って」「トイレを済ませたら次はお着替えしてね」などと先々の行動を指示してしまいがちです。

しかし、子どもを急かしてばかりでは、自主的に物事を考え成し遂げようとする気持ちは育っていきません。

子どもの自主性を育んでいくには、大人がゆとりを持ち子どもにじっくり付き合うことも大事なことではないでしょうか。

また、時計やわかりやすい表を使う方法もあります。絵や図の表であれば、2歳頃からでも活用でき、自分でできた時には○を付けたりシールをはるなどの工夫があれば子どもも興味を持つでしょう。

できなかった時に×をつけたり、「前はできたのに」と言ったりせず、できたことに注目して「できたね」と声がけしたりすることで、少しずつ自主的に準備することが見につき、泣かずにできるようになると思います。

  
 Q30. 子どもが落ち着きがないので困っています。通っている幼稚園からも「集団生活が苦手で落ち着かないので、どこかに相談しては?」と言われ、心配です。
 
子どもは本来落ち着きがないものであり、それが子どもが発達していく大きな原動力となっています。
様々なこと、目新しいものに関心を持って、自分で確かめていきます。
こういったことが、発達には大変重要なことなのです。

落ち着きがないからといって子どもを叱ったり注意したりしたのでは、ますます落ち着きがなくなってしまいます。自由に遊ぶ時間や体操の時間等に体を動かしイキイキしている様子であれば、まずはそのことを認めてほめることが大切です。

でも、幼稚園の先生から「どこかに相談してみては?」と言われてしまうと心配になりますよね。
先生には、「何をしている時・どんな時落ち着きがないのか」だけでなく、「何をしている時・どんな時に落ち着くのか」を聞いて、その状態やどうしたらうまくいくのかなどを一緒に考えてみましょう。

興味のあることであれば集中できるという場合は、「好きなことをじっくりやり、少しだけ苦手なこともやってみる」等、先生と家庭が話し合いながら根気よく接することで徐々に落ち着いてくることもあります。

それでもなかなか年齢相応の落ち着きが出ないなど、気になるようであれば、かかりつけの医師や保健師、専門機関へ相談してみましょう。
   

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