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青森県女性ロールモデル 事例3【三戸 由貴子さん】

どんな気持ちにも向き合って、ポジティブに前に進んでいこう

就業・キャリアアップ/専門職・研究職

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株式会社 青森ダイハツモータース
 三戸 由貴子さん


 

チャレンジのきっかけは?

★車が好き。女性整備士として女性のお客様に車のアドバイスをしたい!
私の兄が車好きで、兄が購入してきた車関係の雑誌を私もよく一緒に見ていました。一緒に見ているうちに車に興味が湧いてきて、高校卒業後の進路をどうするか考えていた時でもあり、自動車整備の専門学校があることを知り、進学することを決めました。専門学校の自動車システム工学科に入学しましたが、同じ学年に女子は私一人だけでした。小さい頃から男子と遊ぶことも多く、女子一人でも気後れせずに仲間と打ち解けていったと思います。ただ、実際、自動車整備のことを学んでいくと難しいと感じることも出てきました。わからないことは、その都度、先生や友だちに聞いて、少しずつ覚えていきました。在学中に自動車整備士の国家試験を受験し、卒業後すぐに合格、無事に資格を取得することができました。
就職を考えた時、学校の先生から「株式会社青森ダイハツモータースに入ってみたら」と勧められたこと、そしてダイハツは軽自動車がメインでお客様も女性が多いと聞いていたので、女性同士で車のアドバイスができたらいいなぁと思って、株式会社青森ダイハツモータースに入社しました。

 

これまでのみちのり

★結婚、出産、育児と資格取得の勉強の日々
入社後は五所川原店のサービス課に配属され、自動車の整備を担当しています。ここでもわからないことは先輩や上司に聞いて、一つひとつ仕事を覚えました。また、資格の取得やダイハツサービス技術検定も5級から1級と段階があるので、勉強を続けてきました。
入社後2年目に結婚、そして出産も経験しました。出産・育児のために約半年産休をとり、弘前神田店のサービス課に復帰しました。復帰後は体力が落ちていたこともあり、また、休んでいる間に仕事の仕方も若干変わっていたので、本当に一つひとつ「これでいいんでしたっけ?」と聞き、確認しながら仕事を進めてきました。わかっていたつもりでも忘れていることも多いので、常に確認作業を怠らずに細心の注意を払っていました。
保育園に預けた子どもはすぐに熱を出し、復帰後は何かと大変で、自分の代わりに保育園に迎えに行ってもらうなど、実家の母の協力が不可欠でした。
育児に奮闘する一方、仕事ではステップアップのため、「自動車検査員」という国家資格を目指すことにしました。この資格があると、弊社のような指定整備工場(民間車検場)で行われている業務のうち、検査を担当することができるようになります。「完成検査」とは、整備士によって整備された状態の車を点検し、その車が検査基準をクリアして、道路を走ってよい状態にあるのかを最終的に判断する重要なものです。そのため、正確な判断基準を覚えなければなりません。
毎日の仕事と育児に加え、休憩中や子どもが寝た後に、分厚い問題集や教科書をゼロから覚える猛勉強が続き、とてもめまぐるしい日々でしたが、子どもが1歳の頃には無事に資格を取得することができました。

★パート勤務に切り替えて継続してきた自動車整備士の道
その後、仕事は多忙、家に帰ってから家事をこなして、毎晩12時過ぎにようやく休める日が続き、仕事と育児の両立が難しくなり、一度「辞めます」と申し出たことがありました。
しかし、正社員からパートへ切り替える方法もあると教えてもらい、18時に退社できるパート勤務に変更しました。パート勤務の期間は、時間に余裕ができて、追われている感じが軽くなりましたが、周囲の方々が忙しい時に早く帰るのは申し訳ない気持ちもありました。両親から家事と子育ての全面的なバックアップもあり、1年後再び正社員に戻ることになりました。

 

現在の活動状況や今後の目標など

★ダイハツサービス技術検定1級取得。楽しさに気づいて、ますます意欲的に。
rmodel3-2弊社には、日常の点検整備から万が一の故障診断まで、自動車整備士としての成長ステップとして5級から1級まで5段階に分かれた、独自の「ダイハツサービス技術検定(メーカー検定)」があります。
経験年数、そして、技術や知識などの習得の段階を進み、昨年ダイハツサービス技術検定(メーカー検定)1級に合格しました。青森ダイハツでは女性で初めての取得です。車の細かいところまで知識を覚えて、効率よく診断ができるようにならないと1級は取れません。
私はわからないことがわかるようになるのが楽しいと気づいてから、仕事も検定の勉強も、ますます意欲的に挑戦するようになりました。特に1級の勉強を始めてからそのように思うことが増えてきました。

★周りの状況をよく見ること、助けてと言い合える関係づくり
自動車整備士は女性が少ない職種ですが、弊社では県内に5人の女性整備士がいます。女性だけのネットワークというのはないのですが、何か困ったことがあった時やわからないことがあった時に連絡をとり、助け合い学び合える関係性をつくっていきたいなぁと思っています。男性の整備士の皆さんも優しい人ばかりで、わからないことがあってもすぐに教えてくれるし、作業中、力が足りなくてなかなか進まない時でも「助けてください」と言えば、すぐに力を貸してくれるので本当に助かっています。
今、職場には後輩たちも増えてきていて、まだ指導ということはできていないかもしれませんが、とにかく周りの様子をよく見るようにしています。忙しいと自分のことばかりになりがちですが、周りの状況に目を向けることを心がけています。自分自身がおっちょこちょいなところもあるので、「気を引き締めていかないと」と気持ちを奮い立たせています。
また、子どもが病気の時でも職場の方々が「仕事は任せて。休んでいいよ」と言ってくれて、快く送り出してくれたり、家族には私が仕事中に子どもの面倒をみてもらったりと、職場の皆さんと家族の優しさに支えられて今までやってこれました。職場も働きやすい環境づくりに力を入れているので、1日の半分だけ休みをとる半休などもあり、気軽に有休を取れるようになり、とてもよくなったと思っています。
ダイハツのお客様は女性が多く、弘前城東店も昨年改修して、子ども連れでも入りやすいカフェと遊び場のような明るい雰囲気の空間になりました。私は、修理が終わった後にお客様に説明をするのですが、簡潔になるべくわかりやすい言葉で伝えるようにしています。お客様の話をよく聞き、少しでも疑問に感じている様子なら、さらに詳しく説明するなど、お互いに思い違いがないようにしています。そして、笑顔でコミュニケーションをとることを大事にしています。

 

これからチャレンジする女性へメッセージ

★どんな気持ちにも向き合って、ポジティブに前に進んでいこう
仕事、そして生活の場面で楽しいことのほかに「不安、つらい、しんどい」ことが必ずあると思います。そうした時でもきちんとその気持ちに向き合えば、次の「不安、つらい、しんどい」ことを解決するためのいい経験になると思います。
これからチャレンジする皆さんには、「一人で抱え込まないで。誰かに話すと、何かしら解決のきっかけが見つかるよ」と伝えたいです。そして、私自身も何かあったら騒ぐくらいのポジティブな気持ちで前に進んでいきたいと思います。

(平成31年3月取材)

【プロフィール】
自動車システム工学に関する専門学校を卒業後、平成14年に株式会社青森ダイハツモータースに就職。五所川原店、弘前神田店を経て平成30年6月から弘前城東店に勤務。サービス課において自動車の整備を担当。

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