女性活躍推進企業の取組事例(株式会社 福萬組)
業種:総合建設業
株式会社 福萬組
設立:1950年3月 本社所在地:青森県十和田市東十三番町15-27 従業員数:78人(男性64人/女性14人)
取締役副社長 ガーディナー司子さん
主な女性活躍推進のための取組・人に合わせた産休育休の取り方
・女性管理職の増員
・リフレッシュ休暇の新設
・オリジナル作業服の導入
・「あおもり女性建設技術者ネットワーク会議」
への参画
・「みんなの現場をピカピカ隊」
・女性管理職の増員
・リフレッシュ休暇の新設
・オリジナル作業服の導入
・「あおもり女性建設技術者ネットワーク会議」
への参画
・「みんなの現場をピカピカ隊」
女性も働きやすい職場へ
株式会社福萬組は十和田市に本社を構える総合建設業です。青森県全域・北東北エリアで、建築工事(公共施設・医療施設・商業施設等)土木工事(道路・橋梁・港湾・除雪等)を手掛けています。
「笑顔」をモットーに、従業員にも地元のお客様にも笑顔になってもらえる企業を目指しています。
しかし、働き手の高齢化、担い手の確保・育成が課題になっている業界でもあります。そこで【女性でも働きやすい企業=誰もが働きやすい企業】と考え、「やる気があるなら男女関係なく誰でも入社してほしい!」という思いから、選ばれる企業になるため働き方改革へ乗り出しました。
「笑顔」をモットーに、従業員にも地元のお客様にも笑顔になってもらえる企業を目指しています。
しかし、働き手の高齢化、担い手の確保・育成が課題になっている業界でもあります。そこで【女性でも働きやすい企業=誰もが働きやすい企業】と考え、「やる気があるなら男女関係なく誰でも入社してほしい!」という思いから、選ばれる企業になるため働き方改革へ乗り出しました。
建設業で働く女性を応援する会
「あおもり女性建設技術者ネットワーク会議」
私はアドバイザーとして、2015年の設立当初より「あおもり女性建設技術者ネットワーク会議」に参画しています。青森県で建設業に携わる女性同士が交流し活躍の幅を広げるための会です。合同研修の実施、県外の女性建設団体との交流、さらなる環境向上のため国や県への問題提起などの活動をしています。
同性が少ない建設現場で頑張る女性がこの会に参加し他社の方々と交流することで「あの人も頑張っているから、私も頑張ろう」と良い刺激を受けられます。また、女性がいない企業の経営者や、学生へのPRなども積極的に行っています。
同性が少ない建設現場で頑張る女性がこの会に参加し他社の方々と交流することで「あの人も頑張っているから、私も頑張ろう」と良い刺激を受けられます。また、女性がいない企業の経営者や、学生へのPRなども積極的に行っています。
人財の育成・働き方改革を会社全体で進める体制づくり
現在、女性管理職を増やす取組みを行っていますが、目標とする割合や数字は特に設定していません。また、性別・業務内容に関わらず、工夫した者が評価される仕組み作りをしています。
長時間労働が美徳な時代は終わりました。上司から言われたことを淡々とやるだけではなく、「こうしたらもっと早くこの作業は終わるのではないか?」など、考えながら仕事ができる人財を増やしたいと思います。自分の仕事に責任を持ち、時間内に終わらせる努力をする。簡単なことではありませんが、従業員自身のキャリアアップにも繋がると思っています。
長時間労働が美徳な時代は終わりました。上司から言われたことを淡々とやるだけではなく、「こうしたらもっと早くこの作業は終わるのではないか?」など、考えながら仕事ができる人財を増やしたいと思います。自分の仕事に責任を持ち、時間内に終わらせる努力をする。簡単なことではありませんが、従業員自身のキャリアアップにも繋がると思っています。
社内の「固定概念」を一新 柔軟な会社へ
男性従業員の多くは「家事・洗濯・子育ては女がするものだ」という古い考えを持っています。理解がない場面に遭遇した際には必ず声がけを行っています。特に年配の役員や管理職の方々には、子育て世代の働き方を理解してほしいと思うので、根気強く伝え続けていこうと思います。女性のみならず男性も、育児や家事をするのは当たり前なのです。現在は、急な看護休暇や子どもの送り迎えなどに「いいよ、行って大丈夫だよ」と当たり前に言い合える環境となりつつある実感があります。
ピカピカ隊で風通しよく
「みんなの現場をピカピカ隊」を結成して10年が経過しました。ピカピカ隊は女性事務員により構成されているパトロール隊で、現場の環境改善・衛生点検などを行っています。担い手が少ないと言われる建設業界の3K(きつい・汚い・危険)のイメージを払拭し、新3K(綺麗・貢献・感謝)へ変えることを目的としたものです。
ピカピカ隊がパトロールすることで、現場の方々のやる気向上に繋がるという効果もありました。また、普段社内にいる女性事務員も、現場の方々とのコミュニケーションを通して、現場での仕事を理解することができました。さらに「ちょっと聞いてよ」と気軽に悩みを相談できる環境になっているなど、お互いにとても良い機会になっています。
ピカピカ隊がパトロールすることで、現場の方々のやる気向上に繋がるという効果もありました。また、普段社内にいる女性事務員も、現場の方々とのコミュニケーションを通して、現場での仕事を理解することができました。さらに「ちょっと聞いてよ」と気軽に悩みを相談できる環境になっているなど、お互いにとても良い機会になっています。
その人に合わせた制度の取り方
定年後も働きたいベテラン、経済的理由で育児休業は取りたくないパパ、育児休業を長く取りたいママなど、人によって働き方はそれぞれです。色々な制度がありますが、自社に合わない制度では意味がありません。その人に合わせて制度のいいとこ取りをしてほしいと思っています。そのために何かあればすぐに相談できる環境づくりが大切です。私も積極的に従業員の方々とコミュニケーションを取ることを心がけています。
「うちの会社、最高!!」と言われる職場に
働き方改革により従業員の満足度・幸福度を上げて「自分はこの会社にいて本当によかった」と思える場所に福萬組がなることが一番の願いです。人財の確保が最重要課題ですが、「うちの会社すごく環境いいから、一緒に働こうよ!」と従業員一人ひとりがリクルートをしてくれるような会社を目指しています。
そのためには何をするか、正解はありません。積極的に従業員とコミュニケーションを取り、意見を聞きながら「まずはやってみる。だめなら別の方法を考え、またやってみる」と試行錯誤を繰り返す日々です。
そのためには何をするか、正解はありません。積極的に従業員とコミュニケーションを取り、意見を聞きながら「まずはやってみる。だめなら別の方法を考え、またやってみる」と試行錯誤を繰り返す日々です。
斬新な建設会社であり続けたい
今年掲げたFUKUMANビジョンは、「ワクワクする地域社会を建設する 斬新な建設会社であり続ける」です。普通の建設会社ではなく、斬新な建設会社であるためには何ができるか?FUKUMANだからこそできる、面白い・素敵なアイディアを、従業員一人ひとりが考え、会社全体で共有し挑戦していきたいです。FUKUMANが生みだしたアイディアが、十和田をはじめとする地域の方々の「笑顔」に繋がればとても素晴らしいなと思うのです。
そして「青森から世界へ」という密かな野望も、その「笑顔」をエネルギーにしていつか叶えたいと思います。
そして「青森から世界へ」という密かな野望も、その「笑顔」をエネルギーにしていつか叶えたいと思います。
(令和6年6月取材)