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女性活躍推進企業の取組事例(株式会社I・M・S)

業種:教育・学習支援業

株式会社I・M・S

設立:平成17年4月   本社所在地:弘前市土手町134-8   従業員数:41人(男性13人/女性28人)

代表取締役社長 三上 友子さん

主な女性活躍推進の取組・在宅ワーク導入
・年次有給休暇の取得推進
・子ども参観日
・子ども仕事体験
・男性子育て目的の休暇取得推進

キャリアを学び、個人を尊重する

 株式会社I・M・Sは2005年に弘前市で設立し、企業課題解決コンサル業や社員定着支援といった法人向けの業務から、各種研修の実施や離職者への支援等個人向けの事業まで幅広く手掛けています。
 当社は様々な分野のキャリアコンサルタントが29名在籍しています。また、子育てなどに配慮した多様な働き方を推進していることから、職場では「個人を尊重する意識」や「お互い様意識」が自然と身についています。そして、仕事で様々な人の人生に関わることで視野が広がり、ワーク・ライフ・バランスを大切にする風土が出来ました。その他、プライベートが充実していないと仕事も楽しめないので、子育てや介護はもちろんのこと、自分のスキルアップや趣味のために休暇を取ることを勧めています。

 

子ども達を見守り、みんなで育てる

 社員の子どもは、「みんなで育てよう」という思いから、会社のイベントには子どもの参加が当たり前になっています。みんなで手を掛けて、一緒に笑える雰囲気にすることで子どもたちも抵抗なく参加してくれています。
 他にも、保護者の働いている職場を見学する「子ども参観日」の実施や、子連れ出勤した際にねぷた祭りの売り物を作る「仕事体験」を実施しています。

 

復帰しやすい要因は、不安を解消すること

 子育てをしながら働いていると、子どもが体調を崩して休まざるを得ないことがあります。会社全体がそのことを理解していますので、急な欠勤や早退もカバーし合う習慣が定着しています。育休復帰後の社員が抱く不安要素を解消することが、職場に戻りやすい要因だと考えています。
 男性の子育て参画を目的とした休暇取得にも力を注いでおり、2021年に男性社員から「育児休業を取得したい」という申し出がありました。その社員からは、「周りからサポートしてもらい、戻りづらいと一切感じることが無かった」と嬉しい声が聞かれました。

 

フルタイムへの転換が多いことは、
仕事と家庭の両立が出来ている証

 当社では、変形労働時間制を取り入れるなど、仕事と家庭の両立に向けた環境整備に力を注いでいます。これにより、子育て中にパートタイムで入社した社員が、子どもの成長に合わせてフルタイムに切り替えるケースが多く見られます。
 また、パートタイム社員の中にはスキルを積みたい人もいるため、安易に簡単な仕事や責任の少ない仕事だけ与えてしまうと、「面白くない」と言って辞めてく方もいます。そこで社員一人ひとりの特性を把握し、その人に合った仕事の提案を心掛けています。
 社員には、どのような仕事がしたいかという理想像を持ってもらいます。目的意識を持つことによって仕事に対するモチベーションを上げ、継続した就業を実現できています。

 

キャリアアップの機会を平等に提供

 最近、社員から「子どもが大きくなり、家族もOKと言ってくれているので出張させてください」との話がありました。それまで、小さい子どもがいる社員に配慮して、出張の声がけをしていませんでしたが、配慮し過ぎることはその人のキャリアアップを中断させていることだと感じました。
 勤務期間や経験の差で、社員によってできることに差があるかもしれませんが、社外での様々な取組を知り、学ぶことにより、社員の成長のスピードを加速させる効果が期待できますので、どの社員にもキャリアアップに向けた機会を等しく提供していく姿勢をこれからも持ち続けていきたいと考えています。

 

社会とのつながりを持つことで
きっと世界観が変わる

 社会活動を通して人間として成長したり、色々な人と出会ったり、経験値を積むことが出来ます。そのためにも、社会とのつながりを持つことを勧めていきたいです。きっと世界観が変わる経験ができると思います。
 意識をしていないと、どうしても自宅と職場の往復で終わってしまいます。社会とのつながりを自ら持つことができない社員のためには、会社が枠組みを用意する必要があります。例えば、経営団体の集まりに社員を連れて行くことがあります。連れて行った社員は「勉強になりました、また行きたい」と刺激を受けた様子でした。色々な人のモノの見方や価値観に触れ、視野を広げていって欲しいです。

 

「変われる意識」を身に付ける必要性

 近頃、3Dプリンターで家が建つといったニュースを耳にします。こういった技術の進展により、世の中はどんどん変化しています。その中で、会社は業態だけでなく業種の転換をする事があります。そういった時、社員自身が「どのように必要とされる人材になるか」を考え、仕事の仕方が変わっていくのに合わせて「変われる意識」を身に付けることは、個人としても会社側としても必要だと思います。

(令和4年12月取材)

  社員コメント

josei
高谷さん

小さい子どもがいるのですが、入社時に三上代表から「遠慮なく休んでね」と言われていました。実際に休みを取る時、他の社員は協力的で本当に働きやすい職場です。

dannsei
中村さん

本当に育休を取っていいのかなという不安は多少あったのですが、有給を取りやすい風土だったのでそこまで心配しませんでした。

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