ジェンダー川柳
「男は男らしく、女は女らしく」というように、社会的・文化的につくられた男性像、女性像をジェンダー(社会的性別)といいます。それ自体には、良いとか悪いとかいった価値観を含むものではありませんが、そうした意識が、無意識のうちに男はこうあるべき、女はこうでなくてはならないというような性別による固定的役割分担や性差別、偏見等につながっている場合があります。
「ジェンダー川柳」は、男も女もお互いを大切に想いながら自分の夢や可能性に向かってチャレンジすることができる男女共同参画社会を応援します。
男女が喜びも責任も分かち合い、個性と能力を十分に発揮できる男女共同参画社会に向けて、青森県が平成16年度から平成20年度に募集した、五・七・五に想いを込めた作品の中から、各年度の最優秀賞1点、優秀賞5点をご紹介します。
平成20年度ジェンダー川柳優秀作品
- 最優秀賞
- 認め合い 互い違いを 編んでゆく高松 睦子
- 優秀賞
- 助け合う その手になんの 差別なし蹴場 直人
- 多様性 認め合うほど 可能性福士 則明
- まず参加 知る見る男女(ひと)の 未来地図清水 稼志男
- 兼業の 主婦と主夫とで バランスグー鶴賀 一声
- おいしさは ボクもワタシも 作るひと安田 真知子
平成19年度ジェンダー川柳優秀作品
- 最優秀賞
- 進みます 男(ひと)と女(ひと)とのバリアフリー三国 寿子
- 優秀賞
- 認め合い 男と女 活きる時代(とき)豊田 淳一
- どれにしよう 色とりどりの ランドセル河村 英子
- 妻よりも ペアのエプロン 似合う夫(ひと)鶴賀 一声
- 参画で 丸くおさまる 夫婦仲遠藤 優美
- 男でも 女でもなく 人として内山 宏
平成18年度ジェンダー川柳優秀作品
- 最優秀賞
- やじろべえ ほどよい重さ 釣り合って瀧本 ひろみ
- 優秀賞
- 身を屈め お前と入る 日傘かな高田 巽
- 支え合う 家族みんなの 奮闘記納谷 助男
- 参画で 男と女 輝(ひか)ってる赤平 里絵
- ジェンダーが 古語辞典にある 近未来鶴賀 一声
- 対等で 男女差別の ない職場坂本 憲昭
平成17年度ジェンダー川柳優秀作品
- 最優秀賞
- ネェあなた 今日は私が オーイお茶安藤 晴美
- 優秀賞
- ふたぁりで 野超え山越え 谷を越え斉藤 信子
- 参画の 色で紡いで 織る社会飛内 真理子
- らしさでも らしくでもない 私です工藤 和久
- 子雀に 愛は交互で 親雀納谷 助男
- オンリーワン 光る原石 磨きあおう今野 結実
平成16年度ジェンダー川柳優秀作品
- 最優秀賞
- 交替で 鳴けばいいのに 秋の虫平井 栄子
- 優秀賞
- 下味と 仕上げで作る 二人味天間 キサ
- 最近は なにか違うぞ 男女の輪澤田 和行
- 違いこそ 新たな価値の 原動力今野 結実
- 家事育児 四本の手で 支え合う内山 宏
- 明日みつめ 力合わせる 男(ひと)と女(ひと)安藤 晴美