青森県男女共同参画センターは男女共同参画社会の実現のための多様な活動を展開します

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女性活躍推進企業の取組事例 (株式会社東京堂)

業種:卸売業・小売業

株式会社 東京堂

設立:1947年 本社所在地:青森県むつ市金谷一丁目9-25 従業員数:49人


常務執行役員 川崎 秀子さん

主な女性活躍推進のための取組・『みんなで思いやり配慮ルール』
・100通りの柔軟なシフト
・在宅ワーク
・孫の看護休暇
・資格取得の推進、資格手当の充実化
・各種研修の充実化
・相談窓口の設置 

もっと働きやすいように

 株式会社東京堂は、むつ市を拠点としてオフィス環境トータルプランニング事業、店舗事業、音楽関連事業等を展開しています。
 女性が7割を占める当社では、女性が子育てしながらその人らしさを発揮できてスキルを磨き、一人ひとりが活躍する事で業績拡大につながる働き方ができるよう、平成26年から取組みを進めてきました。

 

『みんなで思いやり配慮ルール』

 まずは就業規則に縛られない、互いに働きやすくなるための『みんなで思いやり配慮ルール』を決めました。1時間単位の時間有給休暇の取得を可能にし、就業時間帯も柔軟にすべく100通りのシフトを作成しました。
 そして小1の壁(子どもが小学校に進学するタイミングで発生するライフスタイルの変化)に対応できるよう、サポートする体制を作りました。子どもを預けられない時には、職場に子どもを連れてきて仕事をしているケースもあり、「会社のみんなで子育てをしていこう」という方針をとっています。
 女性の産前産後休暇と育児休業は、この10年で14名が取得し、復帰率は100%。長期の休暇を取得しスムーズな職場復帰ができるよう、数年間は就業時間の短縮勤務を可能にしました。これについての部門ごとのバックアップ体制はしっかり整備しています。
 女性だけではない少子化対策を含めた子育て対策を進め、男性の育児参加や孫の看護育児制度を設け、今年度の男性育児休暇者は2名。孫のための看護休暇者も2名です。

 

安心して休めるように

 育児の上で、子供の体調変化による突然の休みはやむを得ません。突然の対応には、従業員同士の信頼関係がとても大切です。介護や子育てなど、フォローする側に経験がない場合は事前に理解を深めてもらうよう努めています。
 仕事を効率よく進める為にも、お互いに思いやる気持ちが大切です。それが働きやすさとなり生産性もUPすることで、働き甲斐へと繋がっていきます。理解を深めるための声がけは大切にしていきたいですね。

 

雇用することはその人を守ること

 生活と仕事のバランスなどよく聞きますが、人生という一連の流れの中にある事柄のひとつが、働くことであると考えます。人生の場面において力を入れるべきものはその時々で違ってきます。例えば子育てをする時期にはそこに全力投球してもらいたいし、子どもの手が離れたら、会社の中で自分がありたい姿を目指し目標を持てるよう、互いに寄り添った職場であるよう環境を整えています。

 

相談窓口の設置

 当社では、悩み事(家庭・仕事・子育て・介護・・・)を抱える従業員や、職場のストレスを感じている従業員、またその状況を察知した従業員のために相談窓口を設け、話を聞いてあげられる仕組みを作っています。同じ部署の仲間に相談しづらい時には、他の部署の相談役が面談することもあります。人間関係のトラブルがあまり多くないことが当社の良いところだと思っていますが、やはり人なのでトラブルが全く起きないわけではありません。小さな不満や不安な思いが膨らんで深刻化してしまう前に解消できるよう、一人ひとりに意識してもらっています。
 職場の雰囲気の悪さは業務効率の悪化にも繋がってしまいます。雰囲気を察知したら出来るだけ早く改善・解決して、ストレスなく働ける「働きやすさ」を会社全体で構築しています。

 

地域の未来を担う人材づくりを

 従業員一人ひとりが仕事へ向き合い、行動することで新しい取組み(事業)が生まれていき、企業が地域と共に成長していけるものと考えています。今年度からは今まで以上に、人材育成に取り組んでおり、特に新入社員育成に力を入れています。今年度はメーカー主催の研修会に6名参加しました。役員研修報告会では、現地で学んだことを踏まえて、自分なりの考えをプレゼン形式で発表してもらいました。
 研修後の発表は、地域課題に対する新たな発想など未来へ繋がる彼らの考え方を直接聞くことができ、私たち役員にとっても新入社員の新しい考えや発想を知ることができ、とても有意義なものとなりました。

 

質の高い労働力と賃金の底上げ

 私たちのやり甲斐(生き甲斐や働き甲斐)は、豊かな地域社会を創り出す一つであると考えています。常に学びの機会を与え、キャリアを積むことで自信へと繋がる。その自信が従業員の働き甲斐を生み、従業員の心が豊かになることで地域社会に寄り添う気持ちが創られ、企業の力となり得ます。
 そして地域が豊かになることで、企業の事業継続が未来へ繋がると考えます。地域と共に成長していく企業でありたいです。

 

(令和6年12月取材)

 

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